アトリエ・A.KONOMI (アー・コノミ)の活動
このアトリエの織り上げるタペストリーは、世紀を渡って受け継がれてきた技術と知識の結晶です。オービュッソンの伝統的な水平型織機を用い、伝統を受け継ぎつつ、素材や技法に現代的なアプローチも取り入れています。
自身のオリジナルデザインをはじめ、ご注文に添った制作、アーティストとのコラボレーション、公的プロジェクトの制作参加など多様なプロジェクトに対応した活動をしています。
熟練した技術とともに、精密なイメージの読み取りと解釈、糸の一本一本、色のハーモニーに耳を傾け、タペストリーへと翻訳し織り上げてゆきます。
手、イメージ、そして素材の最適なバランスを探しながら一枚のタペストリーは織りあがっていきます。

公的機関のプロジェクトの実現

美術館収蔵作品などの公的機関のプロジェクトの責任者として、またはフリーランスの織り手として大画面のタペストリーの制作に携わっています。
プロジェクトの趣旨に沿い、またアーティストやクライアントの希望を尊重しつつ、細部の精度と作品全体の美的バランスに細心の注意を払っています。
プロジェクトでは製織のみでなく、チーム全体の制作責任者として色の調合と構成、その指示書の作成、及び技術の選定などの複雑な部分を担当することが多く、職人としての経験と確かな技術が活かされます。
ご依頼の原画をタペストリーに
クライアントよりお預かりした原画やデザインから、そのイメージを糸と糸、織物ならではの解釈を加えタペストリーに翻訳してゆきます。
時間をかけて原画のエスプリを汲み取り、下絵を起こし、色を選び、素材の声に耳を傾けながらリズムや質感、色彩の響き合いを織り込んだ世界に一枚だけの特別なタペストリーです。

アーティストとのコラボレーション
綿密な対話とサンプルの作成などを通し、アーティストの意図を汲み取りながらその世界を織りの言語に落とし込む最良の方法を共に作り上げていきます。。
作家独自の世界観とタペストリーという織物媒体のコラボレーションによって新たな表現が生まれます。
オリジナル作品の制作
自身のデザインとコンセプトを基に、オリジナルのタペストリーシリーズも制作しています。
タペストリーの歴史を見つめ、21世紀のその姿を探求しています。主題、デザイン、素材、技法、サイズ、そして織り物語を織物に託した小作品です。
展覧会、個人注文、あるいは個人コレクションとして提供されます。


主な仕事紹介
メルキング宮殿の庭園 (The Gardens of the Merking’s palace)
「オービュッソン、トールキンを織る / Aubusson tisse Tolkien 」プロジェクトの16作目にして最終作
国際タペストリーセンター( La Cité internationale de la tapisserie)のシリーズプロジェクト
2024年
H 320 x W 318 cm
フリーランスの織り手として参加
https://www.cite-tapisserie.fr/en/le-musee/les-aventures-tissees/aubusson-tisse-tolkien
メイとトトロのお昼寝 (La Sieste de Mei et Totoro)
「オービュッソン、宮崎駿の空想世界を織る / L’imaginaire de Hayao Miyazaki en tapisserie d’Aubusson 」プロジェクトの5作目
2006年7月完成予定
H 430 x W 736 cm / 31,5m² (シリーズ最大サイズ)
プロジェクト責任者、色構成と指定、技術選定、製織を担当
オービュッソンの2つのアトリエとのコラボレーション