タペストリーはヨーロッパの室内装飾における重要な芸術文化のひとつです。絢爛豪華な壁掛けの装飾織物として中世の頃から愛され、宮殿や大聖堂の壁を飾ってきました。
フランス中部に位置するオービュッソンは15世紀から続くタペストリーの産地として知られています。その職人技は世紀を渡って大切に受け継がれてきました。現在オービュッソン・タペストリーは、2009年にユネスコ無形文化遺産に登録され、欧州の定める地理的表示によりその名称と商標が保護されています。
アトリエ・A.KONOMI(アー・コノミ)は小さな個人工房です。クラシックなデザインからモダンスタイルまで、様々なオーダーメイドの作品、21世紀のタペストリーを制作しています。
アトリエ・A.KONOMIは、許斐愛子の個人名で自身の作品もデザイン・制作しています。
日本とフランスの有名なモチーフを使って、人生のちょっとした場面をタペストリーに閉じ込めています。
日本最古の漫画「鳥獣戯画」の兎と中世のタペストリー「貴婦人と一角獣」のウサギがミル・フルール(千華模様)の中で出会い、色々なことを一緒にしていく小さなサイズのシリーズ作品です。
これは日仏両方の文化の中で生きる誰かの物語かもしれません。